国連訓練調査研究所(ユニタール)

広島事務所

UNITAR Hiroshima

ユニタールは、研修を専門とする国連機関として、1965年に設立されました。以後約50年にわたって、世界中で外交・経済発展・環境・平和・復興といった多分野において研修を行っており、本部はスイスのジュネーブにあります。

2003年7月に開設された広島事務所では、その立地を活かして、主に紛争後の復興や世界遺産、安全保障に関する研修を実施しています。

また、研修以外にも、公開セッションや青少年大使プログラム等、広島の皆様を対象としたプログラムを実施しています。


国連ユニタール広島事務所 アフリカ開発会議(TICAD VI)サイドイベント:パネルディスカッション-アフリカの若者への能力開発-

初めてのアフリカ開催となった第6回アフリカ開発会議において、国連ユニタール広島事務所は「アフリカの若者のための能力開発:これまでの教訓と今後の発展を目指して」と題したサイドイベントを2016年8月27日ケニア、ナイロビにて開催しました。

UNITAR TICAD VI

アフリカの能力開発に携わっている専門家や若い世代を代表する参加者たちに焦点をあて、これまで様々な機関が実施してした支援から得られた教訓を振り返り、アフリカの若者が直面している課題とこれまでの活動の成果、そして今後の発展を模索する場となりました。

サイドイベントにお招きしたパネリストは以下の通りです。(アルファベット順、敬称略)

  • イゼデュア・デレックスーブリッグス UN ウーマン 西・東アフリカ担当ディレクター
  • ジョージ・コシンベイ ケニヤッタ大学 シャンダリアビジネスイノベーションセンター長
  • 隈元 美穂子 国連ユニタール広島事務所 所長
  • ペギー・オコラ  NGO団体ペースメーカーインターナショナル 創立者兼、執行役員

第一部は各パネリストより、それぞれの仕事内容やこれまでの経験を踏まえ、アフリカの若者をテーマにした各10分間のプレゼンテーションが行われました。このプレゼンテーションが、第二部のパネル・ディスカッションへの着火剤となり、その後会場からは職業訓練の促進に関する質問や、最新テクノロジーをアフリカの若い世代のエンパワーメントにどのように活かしていけるかなど、多くの質問が寄せられました。また、各パネリストの所属している機関が実施している活動や経験などに関する質問も寄せられました。

UNITAR TICAD VI

特にケニアに拠点を置いて活動しているNGO団体、ペースメーカー・インターナショナルが発表したケニアでの教師不足は聴衆の関心を集めていました。ペースメーカー・インターナショナル は高校を卒業した人たちをボランティアとして採用し、ケニアの学校で先生のサポートをするための訓練を行っています。彼らはこの経験を通して体系的な研修と職務経験を積むことができ、また学校側も生徒のサポートや成績評価、言語教育など、様々な分野で必要としているサポートを受けることが出来ます。質疑応答では、ペースメーカー・インターナショナルに対してこれまで大変だった経験や、資金調達方法、そしてこれからの目標などの質問がありました。

また社会的弱者の支援をしているUN Womenの役割についても、会場から具体的なUN Womenのイニシアチブや統計などを求める声が上がり、合わせて青年層の特に女性が直面している一番の課題は何か、という質問が挙がりました。

そして、支援機関はケニアでどのようなサポートをすることが出来るのか、またそれぞれの機関が直面している課題についても議論され、ケニア地元の若い世代を支援している一例としてケニヤッタ大学の一部であるシャンダリア・ビジネス・イノベーション・センター及びケニアのベンチャー企業が紹介されました。このトピックに関しては、どのようなサポートを行っているのか、ケニア国内の資金調達状況、またこれらのサポートの長期的な継続性などを問う質問が挙げられました。

このテーマに関して、サイドイベントで話題に挙がった課題をさらに探求するためにレポート作成中です。

参考リンク

写真:国連ユニタール広島事務所サイドイベントの様子


国連ユニタール・中国新聞社主催
第88回公開セッション 「核なき世界」を目指して

第88回公開セッション「『核なき世界』を目指して」が2016年6月1日に広島国際会議場にて開催されました。2016年5月30日からユニタール広島事務所主催の核軍縮・不拡散研修が開催されており、その機会を利用して公開セッション開催にいたり、約100名の方々にご参加いただきました。

今回の公開セッションは下記の5人の専門家の方にパネリストとしてご参加いただきました。

  • タリク・ラウフ氏:ストックホルム国際平和研究所 武器管理・不拡散プログラムディレクター
  • ティム・コーリー氏:国連軍縮研究所 駐在上級研究員
  • ユーリー・クリボノス氏:国連アジア太平洋平和軍縮センター(UNRCPD) ディレクター
  • 村上顯樹氏:外務省軍備不拡散・科学部 軍備管理軍縮課 課長
  • 黒澤満氏 :大阪女学院大学教授、元日本軍縮学会会長

ユニタール広島事務所長の隈元がモデレーターを務めました。公開セッションでは、各パネリストが専門分野に関する現状と課題を紹介。パネルディスカッションでは、「軍縮・不拡散に対する現代地政学から見た影響」や「核軍縮・不拡散に対して広島が果たす役割」等について意見が交わされました。

この公開セッションの模様は中国新聞及び読売新聞に掲載されました。


2016年度 世界遺産管理と保存に関する研修を開催

UNITAR World Heritage Sites Workshop 2016

2016年4月22日 - 国連ユニタール広島事務所は2016年4月18日ー22日の5日間、第13回目の世界遺産管理と保存に関する研修を実施しました。今回は9か国からの参加者を迎え、世界遺産登録申請のために効果的な書類の書き方、特に登録の「価値証明 (Justification for Inscription)」に重点的に取り組みました。

今回のワークショップは下記3名の講師主導で行われました。

  • イコモス(ICOMOS)Duncan Marshall氏
  • ユネスコ(UNESCO)長岡 正哲氏
  • IUCN Cristi Nozawa氏

UNITAR World Heritage Workshop 2016

上記3名に加え、イコモス副会長のPeter Philips氏がオブザーバーとして参加しました。

研修では対話型やシミュレーション型講義、グループワーク、そして広島にある二つの世界遺産の視察(原爆ドームと厳島神社)などの研修手法を通じて学びました。世界遺産の視察では、各施設を管理されている方に裏舞台の話も含め直接ご説明いただきました。また、広島平和記念資料館見学、小倉桂子さんによる被爆者体験談や広島の被ばく樹木を守り、その存在と広島の平和メッセージを広く知らせる活動を行っている「グリーン・レガシー・ヒロシマ」の活動内容の説明をうけ広島の復興の歩みについて学びました。

UNITAR World Heritage Sites Workshop 2016

5日間の間に研修生たちは研修目的と下記内容を達成しました。

  • 世界遺産条約の原則および目的を分析する
  • 世界遺産関連の実務者が利用可能なツールを述べる
  • 世界遺産条約の作業指針の要点を述べる
  • 世界遺産登録の「価値証明」に必要要件を述べる
  • 登録と評価プロセスの主要要素を述べる
  • 世界遺産登録の成功事例と教訓を述べる

写真:2016年度研修の研修生 過去の世界遺産管理と保存に関する研修については下記サイトをご参照ください。 https://www.unitar.org/hiroshima/ja/node/141


南スーダン研修のハイライトビデオ

UNITAR South Sudan Fellowship 2015 Video

2015年度南スーダン研修のハイライトをまとめたビデオが出来上がりました!様々な省庁やNGOの代表が参加したこの6か月研修。20名の研修生が色々な経験をし、知識を得、南スーダンの再興に貢献していきます。彼らの日本/広島訪問の様子も必見です。日本国外務省からの支援をいただき実施しています。ビデオをご覧ください。


広島平和文化センターのホームページにセス本部長の広島平和記念資料館訪問が掲載されました

Nikhil Seth signing at Peace Memorial Museum

ニキル・セス/国連事務次長補兼ユニタール本部長

今回の訪問は心を打たれる、記憶に残るものでした。
館内では、1945年8月の悲劇が描き出されていましたが、館を出た瞬間に、あたり一面が快活な回復力と希望に満ちていました。
広島は、平和・希望・回復力の都市です。
これからもこの都市が体験した愚かな行為が二度と起きないよう、世界に訴え続けていかれることを願います。
(2016年2月3日)

日本国政府と国連ユニタールが2015年南スーダン奨学プログラム終了と2016年奨学プログラム実施を表明

2016年3月10日-ジュバ、南スーダン 国連訓練調査研究所(国連ユニタール)広島事務所、在南スーダン日本国大使館と南スーダン政府は5 か月間にわたる南ス ーダン能力強化プログラム「南スーダン奨学プログラム」を成功裏に終わらせ、2016年3月10日ジュバにて終了式を開催いたしました。同時に2016年の南スーダン奨学プログラム実施も表明いたしました。

2015年奨学プログラムの成果

UNITAR South Sudan Fellowship Programme 2015

2015年奨学プログラムでは20人の政府機関及び市民団体に所属する南スーダン研修生(うち8人が女性)が主にプロジェクト形成と実施について学びました。本奨学プログラムはワークショップ(計3回実施)、オンライン研修や自己課題等様々な学習方法を組みわせて実施されました。各研修生は所属団体のニーズアセスメントを行い、現代の南スーダンの課題や問題に取り組むためのプロジェクト企画書を提案しました。また、南南協力の一環として過去のアフガニスタン奨学プログラムに参加した研修生たちがプロジェクト企画書作成の支援を行いました。

2015年奨学プログラムは2015年11月、南スーダンのジュバで第1回ワークショップ開催から始まりました。ワークショップでは研修生たちはニーズアセスメントの理論や成功事例について学びました。第2回ワークショップは2016年2月東京と広島にて開催され、プロジェクト実施に必要なツールやプロセスについて学びました。東京滞在中には南スーダンの現状をよく知る専門家の方々をパネリストとしてお招きし、国連大学で公開セッションを開催しました。多様なバックグラウンドを持つパネリストが各自南スーダンでの経験に基づき、幅広い視点からこれまでの南スーダンの成果および今後の課題について約100人の方々を前にプレゼンテーションを行いました。また、研修生たちは「平和都市」と呼ばれるようになった広島の復興のプロセスを学ぶために広島平和記念資料館を訪れ、被爆者の体験と平和へのメッセージを直に聴き大変感銘を受けていました。

UNITAR South Sudan Fellowship Programme 2015

奨学プログラムの最後のワークショップが2016年3月南スーダンのジュバで開催され、本日成功裏に終わりました。この第3回ワークショップではリーダーシップおよび効率的なコミュニケーション手法について学び、研修生たちは企画書の発表を行いました。「人道問題・防災省における物流機能の強化」「儀典調整局における能力強化」「Eye Media(南スーダンのラジオ)がどのようにライフスキル関連情報をラジオの聞き手に届けていくか」等、企画書の内容は多岐に渡りました。

第3回ワークショップ閉会式で国連ユニタール広島事務所の隈元所長は研修生たちに奨学プログラム終了の祝辞と日本国政府からの支援に対する感謝を述べ、下記コメントを発表しました。「本奨学プログラムで学んだことによってプロジェクトを効率的に実施するためのノウハウおよび手法を取得し、各自が所属機関の変革に関わっていくことを期待します。また、これからの南スーダンの国造りに貢献できるスキルを取得する貴重な機会となったことと思います。各研修生が作成した企画書については今後行動計画として実施され、成功事例の報告を受けるのを楽しみにしています。また、日本国政府のご支援を頂き2016年奨学プログラムが始まりますが、引き続き南スーダンの復興と豊かな国づくりに必要な人材育成に貢献できることを期待します。ユニタール広島事務所一同および南スーダン駐在事務所は南スーダンの復興支援に貢献できることを大変光栄に思います。」

UNITAR South Sudan Fellowship Programme 2015

紀谷昌彦駐南スーダン大使は同じく研修生たちに祝辞を述べ「東京と広島研修を含む5か月間にわたる奨学プログラムが南スーダンの平和な国造りと繁栄に貢献するための強固な基盤を作ったものと思います。各研修生の情熱と責任感に大変感銘を受けました。今後みなさんが各自の所属機関によい変化をもたらす活動に貢献することを期待します。」とコメントされました。

2016年南スーダン奨学プログラム

2016年「国連ユニタール南スーダン奨学プログラム」は南スーダンの現状に沿ったプロジェクトマネジメント手法やリーダーシップスキル取得を目指します。2016年は昨年より幅広い政府機関および市民組織団体から25名の研修生を募集します。また、2015年奨学プログラム卒業生の中から5名がメンターとして2016年奨学プログラムに参加します。5名の卒業生は今後コーチングの研修を受け、2016年の奨学プログラムのテーマを一緒に考え、新しい研修生を指導する役目を担います。 2016年の第1回ワークショップは2016年初夏を予定しており、募集要項は近日発表となります。

研修内容

5か月にわたる「国連ユニタール南スーダン研修プログラム」では世界で一番新しい国である南スーダンの官民ともに様々な分野で活躍する関係者の知識、スキルや意識向上を目指しています。本プログラムでは様々な学習手法を取り混ぜながら南スーダンで2回、広島で1回と計3回のワークショップを実施します。各ワークショップは研修モジュールによって継続性を持たせ、プログラム終了時までに与えられた課題を完成させます。 本プログラムは南スーダン政府の外務国際協力省が政治的な調整役として、そして労働公共事業人材開発省は実務的な調整役としてご支援を頂いております。

プレスリリース


2015年(1月‐12月)国連ユニタール広島事務所の活動総括

UNITAR Hiroshima Staff with Executive Director Nikhil Seth

国連ユニタール広島事務所では、その立地を活かして紛争後の復興や世界遺産、安全保障に関する様々な研修を実施してきました。そして2015年は昨年に比べ参加国と参加者数も増え、地域の方々との交流促進も強化されました。隈元所長の元、新しいドナーやパートナーとの関係が構築され、研修内容も多様化し、新しい国での研修も始まりました。広島東洋カープとの連携、黒田博樹投手のユニタール親善大使任命、 国際ロータリー第2710地区等ユニタール広島事務所では引き続き地域の方々との交流促進を図っていきます。また、今後も復興の過程にある国の研修生たちへの能力強化とともに広島の復興過程と平和への道のりのプロセスを共有していきます。

研修プログラム

2015年は研修プログラムの数も増え、研修内容も多様化し、ユニタール広島事務所としては初のアフリカでの研修を南スーダンとサヘル地域を対象に実施しました。また、スポーツと女性のリーダーシップ研修や軍縮など新しい課題にも着手しました。前年に比べワークショップの数が12へと倍増し、アフガニスタン、セネガル、南スーダン、アラブ首長国連邦など様々な場所で開催されました。

UNITAR Afghanistan Fellowship Programme 2015

2003年に始まったアフガニスタン奨学プログラムと世界遺産の保全と管理に関する研修は今年で12回目の開催となりました。アフガニスタン奨学プログラムはこれまでに580名以上のアフガニスタン人の研修生を受け入れ、リーダーシップやマネジメントなどアフガニスタンの効果的なガバナンス実現に必要なスキルを取得し、現在までに70以上のプロジェクト実施に至っています。世界遺産の保全と管理に関する研修では現在までに380名以上の研修生が研修を受け、世界遺産保全のための革新的アプローチを学んでいます。

原爆投下70周年を迎えるにあたり2015年にはユニタール広島事務所では国連軍縮研究所(UNIDIR)、国連アジア太平洋平和軍縮センター(UNRCPD)とストックホルム国際平和研究所(SIPRI)とパートナーシップを組んで東南アジアを対象に軍縮の研修を実施しました。本研修が成功裏に終わったことによって軍縮関連の研修が今後継続して実施されることとなりました。

UNITAR Hiroshima South Sudan Fellowship

日本国外務省の支援のもと、ユニタール広島事務所はアフリカ地域を対象とした新しい研修「南スーダン研修」と「アフリカ・サヘル諸国向けの法執行と汚職対策研修」を開始しました。南スーダン研修はアフガニスタン奨学プログラムでの実績や教訓等を活かし南スーダンの若手の政府関係者や市民組織団体職員のリーダーシップやプロジェクトマネジメントスキルの向上を図ります。また、法執行と汚職対策研修ではサヘル地域の8か国の国々(ブルキナファソ、カメルーン、チャド、マリ、モーリタニア、ニジェール、ナイジェリア、セネガル)の司法関係者を対象として協力体制の構築および汚職防止に関する成功事例の共有を図りました。

UNITAR Hiroshima Sahel Programme

米国国際開発庁(USAID)女性支援プロジェクト等からの支援を受け実施した「アフガニスタン女子代表サッカーチームのリーダシップとコミュニケーション能力向上研修」では女性のリーダーシップ強化に取り組みました。本研修では講義だけでなく、広島アンジュビオレとの親善試合などを通じてリーダーシップやコミュニケーション能力の向上を図りました。

地域コミュニティーとの関わり

2015年ユニタール広島事務所では地域コミュニティーとの関わりを強化するために様々な地域活動を展開しました。

UNITAR Goodwill Ambassador

国連ユニタールと広島から発信する平和と復興のメッセージ促進のために、2015年9月に広島東洋カープの黒田博樹選手をユニタール親善大使に任命いたしました。国際交流の理解を深め、ユニタール広島事務所と地域社会とのつながりを深めるためにユニタール青少年大使プログラムを実施しており、2015年度のユニタール青少年大使として守下綾乃さん(広島女学院高等学校)と佐々木香奈栄さん(広島国泰寺高等学校)が任命されました。東京へのスタディーツアーでは外務省、大使館や国際機関を訪問したり、世界遺産の保全と管理に関する研修の研修生と対話したり、日米学生会議で平和のメッセージを伝えたりしました。

国際平和デー(通称ピースデー)を多くの方に知って頂き、広島から平和と復興のメッセージを発信するためにユニタール広島事務所は広島東洋カープと独立行政法人国際協力機構(JICA)中国国際センターと連携して2015年9月21日のマツダスタジアムでの試合を「国際平和デー」として開催しました。また、東京の国連大学および広島県庁県民ギャラリーにてアフガニスタン写真展も開催しました。

UNITAR Hiroshima Afghanistan Women's Football Team

2015年には約2100名の方を対象に20の異なる場所で出前講座を行い、軍縮や女性のリーダーシップ等多様なトピックで計4回公開セッションを実施し約400名の方にご参加頂きました。また、ユニタール広島事務所と米国国際開発庁(USAID)共催で開催したアフガニスタン女性代表チームと広島アンジュビオレの国際親善試合では約500名の方にご参加頂きました。

今後の展開

2016年は今まで蓄積してきた経験とノウハウを活かし多様な研修を数多く実施し、受益国も増やす予定です。各種研修は「持続可能な開発のための2030年アジェンダ」達成に貢献するような研修内容となっています。また、地域コミュニティとの関わりもより一層深めていきたいと考えており、2016年に入ってからはすでに「南スーダン:これまでの歩みと課題」と「持続可能な開発目標」の公開セッションを開催しました。

写真(上から順に):ユニタール広島事務所職員とユニタール本部長ニキル・セス氏;アフガニスタン奨学プログラム研修生;南スーダン研修プログラム研修生;サヘル諸国研修研修生;ユニタール親善大使黒田博樹選手と隈元所長;アフガニスタン女性代表サッカーチームと広島アンジュビオレとの親善試合。


国連ユニタールがアフリカ・サヘル諸国向けの法執行と汚職対策研修第2回ワークショップを実施

UNITAR Hiroshima Sahel Programme

2016年3月9日 - 国連ユニタール広島事務所はアフリカ・サヘル諸国向けの法執行と汚職対策研修の一環として2016年2月22-28日の間に東京と広島にて第2回ワークショップを実施いたしました。本研修プログラムは日本国外務省の支援によって実施されており、司法関係機関に勤務するブルキナファソ、カメルーン、チャド、マリ、モーリタニア、ニジェール、ナイジェリアとセネガルの8か国からの研修生が研修に参加しました。

第2回ワークショップは下記3名の講師によって行われ、関係者間の連携強化や変革管理(Change Management)、そして学んだことを他者に教えるための指導員研修(Training of Trainers)等を実施しました。

  • International Crisis Group中央アフリカ所長 Thierry Vircoulon氏
  • トレーニングコンサルタント Bryan Hopkins氏
  • 国連ユニタール広島事務所 Marta Cali氏

UNITAR Hiroshima Sahel Programme

また、今回のワークショップの中で研修生たちは原爆ドームと広島平和記念資料館を訪れ、広島の復興の歩みについても学びました。ワークショップ終了後は研修生たちはオンライン研修を受講し、全工程が終了となります。

本研修プログラムへのご支援を頂いている日本国外務省や、国連ユニタール広島事務所の活動をご支援いただいている広島県や広島市に表敬訪問し、今回のワークショップの説明を行いました。


国連ユニタール第87回公開セッション「持続可能な開発目標(SDGs)」

UNITAR Hiroshima SDGs Public Session

2016年2月4日、ユニタール広島事務所は第87回公開セッションを開催しました。今回のセッションではユニタール本部長兼国連事務次長補であるニキル・セス氏が「平和都市」広島を訪れ「持続可能な開発のための2030アジェンダおよび持続可能な開発目標(SDGs)」についての講演を行いました。公開セッションは広島平和記念資料館にて行われ、政府関係者、大学、学生、NGOや地域コミュニティなど90名の方々にご参加いただきました。

セス氏は持続可能な開発目標(SDGs)とミレニアム開発目標(MDGs)の両方に関わってきており、両開発目標の詳細について参加者に説明しました。持続可能な開発目標は17の目標から成り立っており、近日中に200の指標が発表されます。ミレニアム開発目標に比べ、持続可能な開発目標はより包括的かつ網羅的で、誰一人取り残さない特に最も遅れているところに第一に手の延ばす努力をする内容になっています。すでに70の国が持続可能な開発目標達成のための支援を求めてきており、目標達成に向けての勢いが感じられます。持続可能な開発目標は防災、気候変動、平和構築や公正な社会等の課題が含まれています。

Nikhil Seth UNITAR Hiroshima Public Session

公開セッションの参加者からは持続可能な開発目標達成のための一番の障害は何になるか、ミレニアム開発目標の教訓はどのようなものかなどの質問があがりました。セス氏は長年の国連勤務の経験を通じて言えることは経済的、政治的、社会的、環境的な「ショック/衝撃」が開発への歯止めをかけるため、一番の障害になり得るとの回答でした。また、持続可能な開発目標がミレニアム開発目標よりも包括的な内容になっている一例としてジェンダー平等関連の目標をあげました。ミレニアム開発目標ではジェンダー別の目標は女性と教育の課題に絞られており、非常に限定的でした。しかし、持続可能な開発目標ではジェンダー平等の目標(目標5)は女性と暴力、女性と差別、女性と参画や女性とエンパワーメントなど多くの分野を網羅しています。

また、セス氏は持続可能な開発目標達成のためには国際/地域/国/コミュニティのすべてのレベルにおいての協力が不可欠であるため、各自どのような形でかかわることができるか持続可能な開発目標の詳細について確認することを提言しました。

セス氏の広島訪問は中国新聞に掲載されました。


国連ユニタール本部長と岸田外務大臣との会談

2016年2月1日 -2015年10月に国連ユニタール本部長に任命されたニキル・セス氏が任命後初来日し、岸田外務大臣から本部長就任の祝辞をいただきました。

UNITAR Executive Director meets Japanese Foreign Minister

岸田外務大臣はユニタール広島事務所を通じてユニタールと緊密な関係が構築され、今後も特に平和構築や軍縮分野での連携が強化されるされることを期待していると述べられました。

セス氏は外務大臣と外務省からのユニタール支援へのお礼を述べるとともに、外務省支援のもと2015年度から始まった南スーダン奨学プログラムの詳細と日本国外務省とユニタールの協力関係の成果を報告しました。また、ユニタールの中での広島事務所の重要性と平和都市である広島の立地を活かし、平和構築と復興に貢献する活動継続を強調しました。

加えてセス氏は第3回国連防災世界会議、持続可能な開発のための2030アジェンダと17の持続可能な開発目標(SDGs)や国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)など、2015年に国連が達成した重要な成果についても説明しました。セス氏はユニタールは日本との協力関係を引き続き強化し、持続可能な開発目標達成のために後発開発途上国(LDC)や小島嶼開発途上国の能力強化を図っていきたいと述べました。

東京訪問の後セス氏は広島に移動し、持続可能な開発目標についての公開セッションを行いました。

UNITAR Executive Director meets Japanese Foreign Minister


国連ユニタール南スーダン研修 第2回ワークショップ

UNITAR South Sudan Fellowship Workshop II

2016年1月28日 -  2016年1月20-26日の日程で南スーダン研修の第2回目ワークショップが東京と広島にて開催されました。南スーダン研修は5か月にわたる能力強化プログラムで、政府機関及び市民団体から20人の南スーダン研修生が参加しています。5か月の研修期間中3回ワークショップが開催されます。今回の第2回目のワークショップではプロジェクトを実施するために必要なツールや知識取得を目的とした様々な対話型セッションが行われました。

研修生たちはまず東京で外務省や国際協力機構(JICA)への表敬訪問、そして1月20日に行われた第86回公開セッション「南スーダン:これまでの歩みと課題」に参加しました。

UNITAR South Sudan Fellowship Programme Workshop II

広島に移動後講義が始まり、国連開発計画(UNDP)アフリカ地域支援センターのRBM(成果ベース管理手法)と評価チームリーダーのMamadou N'Daw氏、UNDP 対外関係・アドボカシー局のLucy Wanjiru氏、広島平和構築人材育成センター(HPC)篠田代表理事に講師となって頂き、ユニタール広島事務所のBerin McKenzie とShamsul Hadi Shamsがワークショップのまとめ役となりました。

UNITAR South Sudan Fellowship Programme Workshop II

また、今回のワークショップの中で研修生たちは広島の復興の歩みについても学びました。広島平和記念資料館では増田副館長による広島の被爆70年間の歴史についての講義を受けました。その後小倉桂子さんによる被爆者体験談と平和へのメッセージを聴き研修生たちは大変感銘を受けていました。広島の被爆樹木を守り、その存在と広島の平和のメッセージを広く知らせる活動を行っている「グリーン・レガシー・ヒロシマ」共同創設者のナスリーン・アジミさんと渡辺朋子さんによる活動内容の説明と被爆樹木の紹介も行われました。研修生たちは南スーダンにも被爆樹木の種を植えたいと興味を示していました。

1月22日には広島市役所にてユニタール広島事務所の隈元所長と南スーダン外務省Joshua Franco Paul局長が同席し記者会見が行われ、ユニタール研修の南スーダンの能力強化への重要性、特に広島で開催されることの意義を強調しました。また、研修生たちは広島県知事と広島市長への表敬訪問も行い、世界遺産として登録されている宮島にも訪れました。

UNITAR South Sudan Fellowship Programme Workshop II

ワークショップ終了を受け、研修生たちはメンターやユニタール広島事務所職員の支援を受けながら各自与えられた二つ目の課題に取り組んでいきます。また、2016年3月に南スーダンのジュバにて開催予定の第3回ワークショップに向けてオンライン研修も行われます。


第86回公開セッション「南スーダン:これまでの歩みと課題」

UNITAR Hiroshima Public Session - South Sudan

2016年1月20日 - 第86回公開セッション「南スーダン:これまでの歩みと課題」が2016年1月20日に東京の国連大学にて開催されました。2016年1月20日からユニタール広島事務所主催の南スーダン研修が開催されており(参照:国連ユニタール南スーダン研修 第2回ワークショップ 、この機会を利用して公開セッション開催にいたり、在外公館、国際機関、NGOや地域コミュニティの方々など90名以上の参加を得ました。

今回の公開セッションは下記の6人の専門家の方にパネリストとしてご参加いただきました。

  • 大島賢三氏:元国連政府代表部特命全権大使、元国際連合事務局事務次長(人道問題担当)、アフリカ協会理事長
  • 花谷厚氏: 国際協力機構(JICA)平和構築・社会基盤部門長官, 前JICA南スーダン事務所長
  • 桑原敦氏:外務省アフリカ部アフリカ第一課長
  • 平原弘子氏:国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)東エクリアトア州調整官
  • 角谷亮氏 :難民を助ける会 (AAR Japan)、プログラム・コーディネーター
  • エマニュアル・アユメ・ベンジャミン氏 :国連ユニタール研修生代表、南スーダン共和国大統領府

UNITAR Hiroshima Public Session - South Sudan

<多様なバックグラウンドを持つパネリストが各自南スーダンでの経験に基づき、幅広い視点からこれまでの南スーダンの成果および今後の課題についてプレゼンテーションを行いました。プレゼンテーションの後パネルディスカッションの中では和平協定を実施していくために必要なこと、南スーダンの持続可能な開発のために必要な経済多様性、国際機関や海外の政府機関がどのような形で支援できるかなど様々な課題について議論しました。

今回の公開セッション開催について国際ロータリー第2750地区、東京米山友愛ロータリー東京米山ロータリーEクラブ2750よりご支援いただき感謝申し上げます。

今回の公開セッションはRCC中国放送にて放映されました。


国連ユニタール南スーダン研修ジュバにて開催

UNITAR South Sudan Fellowship Programme 2015 Guests

国連訓練調査研究所(国連ユニタール)と在南スーダン日本国大使館は、5か月間にわたる南スーダン能力強化プログラムを開始いたしました。本プログラムはプロジェクト・マネジメント及びリーダーシップ研修に特化した内容となっており、2015年11月23日‐27日の日程で南スーダンの首都ジュバにおいて開催された最初のワークショップには、政府機関及び市民団体から20人の南スーダン人(うち8人が女性)が厳しい選定プロセスを経て参加しました。

UNITAR South Sudan Fellowship Programme 2015 Opening Ceremony11月24日、バルナバ・マリアル・ベンジャミン外務・国際協力大臣、内務省Alier Deng Ruai次官、在南スーダン日本国大使館紀谷大使、そして国連開発計画(UNDP)南スーダン事務所Balazs Horvath所長の同席のもと、当プログラムの開会式が行われました。国連ユニタール広島事務所の隈元所長は、国連ユニタールの活動内容や概要を説明し「このワークショップの開始とともに、研修生たちには新しい学びの旅が始まります。この場にお集まりいただいた関係者の方々と共に、南スーダンの人々のためにこの研修が実施できることをとても光栄に思います。国連ユニタール広島事務所は、世界で最初に原子爆弾が投下され、その後短期間で復興を遂げた広島の地に事務所を構えています。広島が辿ってきた復興の過程や経験をこのワークショップで共有することにより、南スーダンの国づくりに必要な人材の育成を図るとともに、国民の方々に希望がもたらされることを期待します。」と述べました。

紀谷大使は、これから社会制度を作り上げていこうという強い志を持った南スーダンという新しい国において、このような研修プログラムは非常に重要であり「このプログラムは、国連ユニタール広島事務所が目的としてきた重要な変革を起こす人材が育つプログラムになると信じています。今回参加した研修生が、今後南スーダンの平和な国家づくりを担っていくためのスキルを取得し、南スーダンに希望をもたらすことを期待します。」とコメントされました。

UNITAR South Sudan Fellowship Programme 2015 WS1

バルナバ・マリアル・ベンジャミン外務・国際協力大臣は研修プログラムの幅広さと奥深さについて賞賛し、女性の参加者が8名選定されたことについてジェンダー配慮が行き届いており「今回のワークショップでは南スーダンの現代社会における課題をテーマにプロジェクトを計画し、研修終了後に行動計画を提出してもらうことになっています。研修中に学んだスキルを様々な機関から選ばれた参加者が各機関に戻り共有し変革をもたらす努力をすることを期待します。」とコメントされました。

今回のワークショップで研修生たちは包括的な質的データ分析手法を理解し、組織のニーズアセスメントや行動計画の作り方を学ぶことができました。研修生たちは南スーダンの現在社会における課題をテーマに各自のプロジェクト計画案を立てました。

UNITAR South Sudan Fellowship Programme 2015 WS1ワークショップはまた、異なるバックグラウンドや機関からの講師と参加者に、共に作業し、ネットワークを構築する初めての機会を提供しました。南スーダンのメディア開発組合からの研修生であるレヘマ・シアマ・グヲ氏は、「南スーダンという私たちの愛する祖国の利益のために、国内の異なる立場の人々の中での協力を促進することができる」ことから、今回の研修をとてもワクワクしていると語りました。首相府からの研修生であるエマニュエル・アユメ・ベンジャミン氏もまた、「より良い南スーダンの構築に前向きな変化と援助をもたらすため、私たちのエネルギーと能力を捧げ、このプログラムを活用する」ことにとても意欲を示しています。

プレスリリース


国連ユニタール2015年度アフガニスタン奨学プロジェクト終了

UNITAR AFP Workshop IV2015年11月16-20日の間広島で開催されたワークショップIVの終了とともに2015年度アフガニスタン奨学プロジェクトが終了いたしました。アフガニスタンの政府職員、学識者や実務家のリーダーシップ、マネジメント能力、専門性等を強化する7か月間の研修を締めくくる総括として今回のワークショップが開催されました。2015年度は41人のフェロー、10人のコーチ、5人のアフガニスタン人講師の合計56名の研修生が参加し、2003年度から始まった奨学プロジェクトの卒業生の合計が587人となりました。

今回のワークショップではプロジェクト実施方法や組織変革管理について対話型セッション、プレゼンテーション、グループワークや前日の振り返り等様々な手法を通じて学びました。研修生たちは広島平和記念資料館を見学し、増田副館長による広島の被爆70年間の歴史についての講義を受けました。その後小倉桂子さんによる被爆者体験談と平和へのメッセージを聴き大変感銘を受けていました。またフィリピンのバンサモロ自治政府から広島大学に学びに来ている研修生たちとの協同講義では復興をテーマに女性や青少年が立ち向かう課題や可能性について話し合うことができ、研修生たちは広島の復興と平和への道のりをじかに体験することができました。

UNITAR Afghanistan Fellowship Programme 2015 Successfully Concludesワークショップの中ではイノベーションと起業家育成センター設立、大卒エンジニア指導プログラム、農村の子どもたちへの教育支援、組織内での女性エンパワメント、首都カブールへの救急センター設立等アフガニスタンの現代社会における課題をテーマにグループごとに発表しました。この中のいくつかのプロジェクトはすでにアフガニスタン国内の団体に承認され実施するための資金も得ています。

マイクロソフト社のMichael Fors部長とジョージアンカレッジの生涯教育と労働力開発部のShona Welsh取締役が講師となってワークショップをまとめました。また、アフガニスタン公務員研究所(ACSI)のオスマン・オスマニ所長が近年のアフガニスタンの変化について講義しました。

UNITAR Afghanistan Fellowship Programme 2015 Successfully Concludesユニタール広島事務所は広島県と広島市からの多大なるご支援にお礼申し上げます。広島県主催で行われた初日の歓迎レセプションでは広島県地域政策局の竹中局長よりご挨拶頂きました。また、ワークショップ期間中に湯崎県知事と室田副市長への表敬も行いました。


国連ユニタールがアフリカ・サヘル諸国向けの法執行と汚職対策研修ワークショップIを実施

UNITAR workshop on law enforecment anti-corruption in Senegal

国連ユニタール広島事務所は法執行と汚職対策研修の一環としてワークショップを実施いたしました。今回のワークショップは過去には奴隷貿易の拠点として栄え、UNESCOの負の世界遺産の一つとして登録されているセネガルのゴレ島にて2015年11月2-6日の間開催されました。

ワークショップでは汚職対策や関係者間の連携強化手法をプレゼンテーション、シミュレーション、グループワーク、ロールプレイなど様々な形の研修方法を通じて学びました。ブルキナファソ、カメルーン、チャド、マリ、モーリタニア、ニジェール、ナイジェリアとセネガルの8ヶ国から裁判官、警察官、法務省職員や市民組織団体職員などの法執行関係者16名が参加しました。

ワークショップは下記3名の講師主導で行われました。

  • マダガスカルを本拠地とするNGO「IVORARY」のPatrick Rafolisy所長
  • 国際NGO「トランスペアレンシー・インターナショナル」のChantal Uwimanaアフリカ・中東地域所長
  • International Crisis GroupのThierry Vircoulon中央アフリカ所長

2016年2月に東京と広島で開催のワークショップにて研修生たちは今回のワークショップ中に与えらえた課題の結果を発表します。


国連ユニタールが2015年度アフガニスタン奨学プロジェクトのワークショップIIIをカブールにて実施

UNITAR Hiroshima Afghanistan Fellowship Programme Workshop III

国連ユニタール広島事務所は2015年度アフガニスタン奨学プロジェクトのワークショップIIIを実施いたしました。10月13日と14日の2日間のワークショップ期間中、研修生たちは各グループに分かれて、現在計画中のプロジェクトに必要なスキルについて学びました。ユニタールの革新的かつ柔軟な研修方の一つとして、インターネットを使ったテレビ会議で広島とワシントン在住の講師が講義を行いました。テキサス大学のDavid Eaton教授が意思決定分析について、Ven Global Strategies会社代表および経営コンサルタントのWes Ven Jonson氏がリスク識別および緩和法についてそれぞれ講義しました。

今回のワークショップで学んだ知識を使い、次回11月中旬に広島で行われるワークショップIVにて各グループがプロジェクトの発表を行います。


国連ユニタールと日本政府 南スーダン・プロジェクトマネジメント研修共同開催

国連訓練調査研究所(ユニタール)と在南スーダン日本国大使館は、「南スーダンにおけるプロジェクト開発および実施に関する研修プログラム」を実施いたします。アフリカ大陸の一番新しい国として持続可能な平和と繁栄を実現するために、南スーダンは様々な課題を抱えています。本研修プログラムは、このような課題を乗り越え持続可能な開発と南スーダンの復興を支援するために、現地の方々の能力向上を目的としています。

本研修プログラムは、南スーダンの現実に沿ってプロジェクト・マネジメント及びリーダーシップ研修に特化した内容となっています。6か月の研修期間の間に、南スーダンの若手や中堅の公務員及び市民社会団体職員の知識、技術や意識向上のために3回にわけてワークショップを開催します。ワークショップはジュバで2回、広島で1回開催する予定です。各ワークショップは、トレーニングモジュールと研修生主導で実施される現在の南スーダンにおける課題解決対応策プロジェクトによって連動しています。研修内容の一つとして研修指導員研修(Training of trainers)が組み込まれており、各研修生が研修で得た知識を所属組織に広く共有することが期待されます。2015年度の研修プログラムは、2015年11月から2016年3月まで実施され、20名の研修生が16の政府機関と4つの市民社会団体の代表として参加します。

ユニタール広島事務所の隈元所長は、「ユニタール広島事務所の職員とともに、南スーダンのために貢献できることを光栄に思います。ユニタール広島事務所は、世界で初めて原子爆弾が投下された街にあります。広島は、原子爆弾投下後短期間で復興を遂げました。広島の経験を共有することによって、能力強化に加え南スーダンの人々に希望を与えることができることを期待します。南スーダンの明るい未来を築くために、現地の方々と一緒に活動できることを楽しみにしています。」と述べます。国連ユニタール広島事務所は、南スーダンの持続可能な開発を支援するために2015年9月、ジュバに新しく現地事務所を開設しました。

駐南スーダン紀谷昌彦大使は、「日本政府と日本国民は、南スーダンの人々が持続可能な開発のための自助努力を支援しています。戦後の廃墟から立ち上がり平和を追求してきた日本としても、この日本国とユニタール共催の研修によって、南スーダン主導による平和づくりが根付くことを期待します。」

日本国政府は、国際平和と開発を強く推進しており、ユニタールを含む様々な形の人道、開発、平和構築プロジェクトを通じて南スーダンの人々の支援に取り組んでいます。

本研修プログラムは、南スーダン政府の調整のもとすすめられています。外務国際協力省が政治的な窓口となっており、労働公共人材開発省が実働窓口となっています。

プレスリリース


国連ユニタールが広島東洋カープとJICA共催で「世界平和デー」開催

UNITAR Carp Collab

2015年9月21日(月)- 国連ユニタール広島事務所(以下ユニタール)は広島東洋カープと独立行政法人国際協力機構中国国際センター(以下、JICA)と連携し、9月21日のマツダスタジアムでの試合を「世界平和デー」として開催しました。毎年9月21日は国連が定めた「世界平和デー」(通称ピースデー)であり、世界の停戦と非暴力の日として、すべての国と人々に、この日一日は敵対行為を停止するよう働きかけています。「世界平和デー」を多くの方に知っていただき、「平和」と「復興」の広島を発信していくため、広島東洋カープの協力の下、平和都市広島にて本イベントが開催されました。

当日はユニタールが主催したアフガニスタン女子サッカー代表チーム研修の最終日であり、研修生たちが野球観戦に訪れた子どもたちとサッカーゲームをしたり、キャプテンが始球式を行ったりしました。

スタジアムの広場ではユニタールの親善大使として任命された広島東洋カープの黒田博樹選手のサイン入りユニフォームやアフガニスタンの様々なパネルが展示されました。ユニタールの活動を広めるためのゲームを実施しシールやうちわを配布し、フェイスペインティングも行われました。

また、通常白色である塁ベースが当日は国連カラー(青色)に変更され、カープ選手、監督及び審判の腕にピースワッペンが着用されました。野球の試合の合間にマツダスタジアムのアストロビジョンにてユニタールの活動が流されました。一つはユニタールの親善大使として任命された広島東洋カープの黒田博樹選手の世界平和を推進するメッセージ、そしてもう一つはアフガニスタン女子サッカー代表チームとアンジュビオレ広島の親善試合と1週間の研修の様子の映像です。5回裏終了後にはユニタールとJICA関係者が外野グラウンドにてCCダンスを披露しました。

イベント開催にあたり広島東洋カープはじめご協力、ご参加いただきました皆様に厚くお礼申し上げます。

UNITAR Carp Collab


アフガニスタン女子代表サッカーチームとアンジュヴィオレ広島の親善試合(ピースマッチ)の開催

2015年9月20日(日) - アフガニスタン女子代表サッカーチーム研修の一環として、9月20日にアフガニスタン女子代表とアンジュヴィオレ広島の親善試合が開催されました。

アフガニスタン女子代表サッカーチームはスポーツを通して、自国の尊厳及び国際社会での地位を高めようとする先駆け的存在であり、彼女らの能力開発を助けることで、さらなるアフガニスタンの復興・発展に寄与することを目的とし、この研修を開催しました。1週間の研修期間中にリーダーシップやコミュニケーション能力向上に関する様々な講義を受けました。そして広島文教女子大学附属高等学校や広島大河フットボールクラブなどとの合同練習試合を通じて地域との交流を深めました。また、アフガニスタン女子代表サッカーチームとして初の親善試合となったアンジュビオレ広島との対戦を通じて技術やチームワークの大切さを学びました。

アフガニスタンにおいて、女性がサッカーをするのは文字通り命がけのことであり、時には親からの反対や社会から批判や脅しを受けたりしながら、彼女たちはサッカーをしています。そのため練習する場所や時間も制限される中精一杯プレーする姿は世界中の人々に希望と勇気を与えています。残念ながら今回の親善試合結果は0‐14でしたが、観客からの暖かい声援を受け、結果以上の経験と希望を持ってアフガニスタンに戻りました。

UNITAR Hiroshima Afghan Football Peace Match


広島東洋カープ・黒田博樹投手を国連ユニタール親善大使に任命

国連ユニタール広島事務所は、国連ユニタールの活動をもっと県民の皆様に知っていただくため、広島東洋カープの黒田博樹投手を親善大使として任命させていただくこととなりました。詳細につきましては、随時お知らせいたします。


核軍縮・不拡散に関する研修を開催

2015年6月8日~12日にかけて、核軍縮・不拡散に関する研修を広島で開催しました。

東南アジア5か国(マレーシア、フィリピン、インドネシア、ミャンマー、タイ)から外務省職員10名が参加し、核軍縮の現状や外交交渉について学びました。

   

この研修の模様は、NHK広島のホームページに掲載されました。


国連ユニタール・中国新聞社主催
第85回公開セッション

核軍縮の最前線から ~現状と展望~

2015年6月10日、ユニタール広島事務所は中国新聞社と主催し、第85回公開セッションを開催しました。今回のセッションでは、学識経験者や外務省担当者が「核軍縮の最前線から~現状と展望~」と題して、約130名の参加者に対して講演を行いました。講演では、核兵器の現状やNPT再検討会議に対する評価、今後の展望などについて議論がなされました。

  


第84回 国連ユニタール公開セッション

女性のリーダーシップ ~女性が輝く社会に向けて~

2015年5月17日、ユニタール広島事務所は第84回公開セッションを開催しました。今回のセッションでは、ユニタール本部長兼国連事務次長補であるサリー・フェガン=ワイレス氏が「女性のリーダーシップ~女性が輝く社会に向けて~」と題して、約100名の参加者に対して講演を行いました。

講演では、これから求められるリーダーシップのあり方として、話に耳を傾け、励まし、やる気を引き出すという「協調的リーダーシップ」が重要となることや、それは本来、女性に共通して備わる特性であることを解説しました。また、男性に対しては「もっと女性に対してやる気と自信をもたせ、責任を与えてほしい。きっと後悔しない」とのメッセージを発信しました。

講演終了後には、多数の積極的な質疑応答が交わされ、有意義なセッションとなりました。

  


2015年度 世界遺産の指定に関する研修を開催

2015年4月20日~24日にかけて、2015年度世界遺産の指定に関する研修を広島で開催しました。

ヨーロッパや中東、東南アジア等から、世界遺産の保全や登録に関わる政府関係者や団体職員の計19人が参加し、世界遺産の基本や、認定のために必要な保全と管理について学びました。

   


「アフガニスタン写真展~シルクロードの日出ずる国~」

2015年4月18日(土)から24日(金)にかけて、アフガニスタン写真展を東京の国連大学2階展示ギャラリーにて開催しました。

東京米山友愛ロータリークラブ様、東京米山ロータリーEクラブ2750様と共催で行い、多数の方々に来場いただきました。

 


「アフガニスタン写真展~シルクロードの日出ずる国~」

2015年3月18日(水)から31日(火)にかけて、アフガニスタン写真展を広島県庁県民ギャラリーにて開催しました。

多数の県職員の方々及び来庁者の方々に観賞していただき、ありのままのアフガニスタンを感じていただきました。

 

次回は4月18日(土)から24日(金)にかけて、東京にある国連大学2階展示ギャラリーにて開催予定です。


2014年度 アフガニスタン奨学プロジェクト(第3回:広島)を開催

2015年2月8日~14日にかけて、2014年度アフガニスタン奨学プロジェクトの第3回を広島で開催しました。

アフガニスタンの省庁等から約70人が参加し、組織の発展や管理、人材育成について学びました。

   


「アフガニスタン写真展~シルクロードの日出ずる国~」

2014年10月28日(火)から11月6日(木)にかけて、ユニタールは過去10年間行ってきたアフガニスタン奨学プログラムのひとつの節目として、アフガニスタン写真展を旧日本銀行広島支店で開催しました。約30名のご来賓の方々にお越しいただいたオープニングセレモニーに始まり、県内のみならず県外からお越しの方々まで、たくさんの人々に写真展を楽しんでいただいた10日間でした。今回展示させていただいたのは、アフガニスタン奨学プログラムに参加した奨学生から提供して頂いた写真であり、メディアから受けるアフガニスタンのイメージとは、一味違ったアフガニスタンを今回の写真展を通して感じていただけたことと思います。

この写真展の模様は、中国新聞に掲載されました。

また、11月25日(火)から12月9日(火)にかけましては、広島修道大学図書館1階の展示ギャラリーにて開催いたしました。

なお、次回は来年3月18日(水)から31日(火)にかけて、広島県庁県民ギャラリーにて開催予定です。


「国際平和デー」

(広島東洋カープ×国連ユニタール広島)イベント開催

Hiroshima Toyo Carp & UNITAR2014年9月21日(日)、ユニタール広島事務所は同日の国際平和デーにちなみ、マツダスタジアムにてイベントを開催しました。

当日はレフト側コンコースにて、ユニタール広島事務所の活動を紹介するパネルを展示し、国連ユニタールに関するクイズの参加者には、オリジナルステッカーを配布しました。他にも、平和へのメッセージの書き込み、民族衣装試着コーナーの設置などを行いました。

また、カープ応援うちわの配布や、球場のオーロラビジョンにて、カープの選手にも出演いただいた、プロモーション・ビデオクリップの放映も行われました。

この場を借りまして、今回のイベント開催に当たりまして多大なご協力を頂いた広島東洋カープさん、そしてご来場いただいた多くの方々にお礼申し上げます。

 


第81回 国連ユニタール公開セッション

国連安全保障理事会の未来―常任理事国の影響

2014年9月15日(広島):ユニタール広島事務所は、中国新聞社と共催して、公開セッションを開催しました。今回のセッションでは、国連安全保障理事会(以下、国連安保理)の実績及びその影響力がテーマとなりました。

今回のセッションでは、国連大学学長(国連事務次長)で、国連安保理に関する著作もあるディビッド・M・マローン氏にご講演いただきました。講演では、冷戦後の国連安保理の歴史と役割についてお話いただいた後、シリアやウクライナ危機など深刻さを増す昨今の国際問題を例に挙げ、国連安保理の現状、役割、そして問題点について解説いただきました。

来年の安保理非常任理事国選挙において、日本は11回目となる非常任理事国への当選が見込まれていることもあり、今回のセッションは、安保理の実態を理解する有意義な機会となりました。英語と日本語の同時通訳もあり、学生、研究者、政府関係者、NGO関係者、地域の人々など92人が参加しました。

質疑応答では、国連安保理の改革、人権、国際裁判所、また、危機が起こってから対応するという安保理の傾向などについて、参加者から積極的に質問がありました。マローン氏は、数多くの国際問題を事例に挙げて、国連及び国際的な司法システムがどのように機能しているか説明されたうえで、同時に安保理改革は、段階的かつ分かりやすい形で進めていくべきだと指摘されました。そして、高校生の参加者に向けて、将来の選択肢のひとつとして国連で働くことも視野に入れてほしいと述べられました。

David MaloneUNITAR Hiroshima public session

この公開セッションの模様は、中国新聞に掲載されました。


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