2021年6月11日・広島 - オンラインフォーラム「私たちの未来を創るために~25年後の未来を見据えたスポーツと平和~」が2021年3月25日に開催されました(国連ユニタール広島事務所、広島テレビ、国連ユニタール協会共催)。国連創設75周年とともに、広島の被爆から75年を迎えた2020年を振り返り、平和な未来と持続可能な開発目標(SDGs)にどのように働き掛けていくことができるか若者の視点を中心に語り合いました。
Deportare Partners代表/元陸上選手の為末大さんや、ユニタール主催の高校生スピーチコンテスト優勝者3名松原綺星さん、福島さくらさん、谷川知優さんを迎え、ユニタール総代表のニキル・セスとともに、スポーツと平和をテーマに議論を深めました。広島テレビの宮脇靖知アナウンサーの進行により、日本語・英語の2言語で開催し、ライブ配信も実施。105名の方にご参加いただきました。
為末さんは、北京オリンピックに参加した際の選手間の連帯感について語りました。スポーツは国籍を超えて人々をつなぎ、社会の分断を埋める役割を果たせるのだと気づいたそうです。「特に今のようなパンデミックの状況の中で、社会の繋がりが途切れそうになっているのをもう一度スポーツでつなぎ直すのが自分の役割なのかな、と思いながら活動をしています」と熱を込めます。
「学生のころに将来の夢を見つけられてない人は大勢います。自分の夢を追いかけるのも大切ですが、人の役に立つことも重要です。自分の持っている才能が社会の役に立つことが夢になる場合もあります。色々経験しながら自分のやりたいことを探してみてください」と若者へのメッセージを贈りました。
「スポーツは差別と闘う武器だと思う」と谷川知優さんが語るなど、高校生のパネリストもそれぞれスポーツと平和についての主張を述べました。
「スポーツを一緒にすることで対話が生まれ、困難な状況を乗り越えることも可能になります」とSDGsの構築に関わったセスは話します。「スポーツには、ジェンダー、人種や宗教を問わず様々な人々を団結させる力があります。その壁を取り払うことができるのです」。
今後も「スポーツと平和」をはじめ、様々な角度から日本の皆様、広島の皆様ともSDGsへの行動をともにできるような活動を進めていきますので、ご参加ください。