本研修について
国連ユニタール広島事務所は世界遺産のニーズに基づき「世界遺産の管理と保全に関する研修」を15年間してきました。本研修は2003年に開始し、当初は世界遺産の管理と保全の成功事例に焦点をあてて研修を行いました。その後世界遺産推薦書の効果的な作成に必要なスキルや知識を学ぶ研修に移行しました。書類作成の複雑な要件を理解するのには知識とそれなりの費用が必要です。書類作成担当者のスキルアップは非常に価値のある投資であり、長期的には時間と費用両方の節約につながります。
国連ユニタール広島事務所はユネスコ世界遺産センターや諮問機関と共同で研修を実施し、2つの世界遺産がある広島で研修を行ってきました。毎年5日間にわたる研修の中で世界遺産の具体的な推薦過程や要件を学び、専門家の知見と経験を活かし成功事例やケーススタディなどのノウハウや意見交換を行ってきました。
効果的な推薦書作成手法
世界遺産リストへの登録には包括的かつ効果的な推薦書の作成が重要となります。そのためには世界遺産条約やユネスコの世界遺産条約履行のための作業指針の理解を深め、世界遺産推薦準備マニュアルを参考文献としながら研修を進めていきます。本研修では講師が説明を行い、実践的な演習を用いた対話型の研修手法を通じて下記項目の理解を深めていきます。
- 世界遺産条約の原則と目的
- 作業指針
- 顕著な普遍的価値の概念
- 比較分析
- 世界遺産リスト登録の正当性
- 世界遺産推薦と評価の過程
- 推薦書準備と作成に関するヒント
- 世界遺産推薦書の様式
過去の研修
2016
4月18-22日(広島)
テーマ:世界遺産推薦-世界遺産リスト登録の正当性
(以下、英文のみ)
2015
4月20-24日(広島)
テーマ:世界遺産推薦-管理及び保護の要請事項
(以下、英文のみ)
2014
4月14-18日(広島)
テーマ:世界遺産推薦-文化的景観登録の正当性
(以下、英文のみ)
2013
4月22-26日(広島)
テーマ:連続性を持つ世界遺産推薦と比較分析の重要性
(以下、英文のみ)
2012
6月4-8日(広島)
テーマ:世界遺産推薦の観点からみた顕著な普遍的価値の概念の正当性
(以下、英文のみ)
2011
7月4-8日(広島)
テーマ:
・ユネスコの世界遺産推薦準備マニュアル
・推薦過程における比較分析
(以下、英文のみ)
報告書概要
ニュース記事
国際自然保護連合(IUCN)の能力開発に関する出版物に国連ユニタール広島事務所が取り上げられました
国際自然保護連合(IUCN)の能力強化に関する出版物に国連ユニタール広島事務所の世界遺産の管理と保全に関する研修が取り上げられました。世界遺産に関する能力開発を特集した記事の中で、国連ユニタール広島事務所が実施している本研修シリーズおよび2011年のワークショップの概要が掲載されました。本研修の実施には国際自然保護連合にご協力いただいております。
2010
4月18-23日(広島)
テーマ:平和実現に向けた保全活動:保全のモニタリング
(以下、英文のみ)
2009
4月19日-24日(広島)
テーマ:平和実現に向けた保全活動:世界遺産の影響評価
(以下、英文のみ)
2008
3月30日-4月4日(広島)
テーマ:平和実現のための遺跡保存
(以下、英文のみ)
2007
4月15 - 20日(広島)
テーマ:管理体制の継続-遺産の価値と重要性の維持
(以下、英文のみ)
2006
3月12-17日(広島)
テーマ:有形・無形遺産について
(以下、英文のみ)
2005
8月18 - 21(インド、ムンバイ)
テーマ:遺産管理-価値に基づいたアプローチ
(以下、英文のみ)
2005
4月18-21(広島)
テーマ:遺産管理-価値に基づいたアプローチ
(以下、英文のみ)
2004
3月8-12(広島)
テーマ:世界遺産の管理保全
(以下、英文のみ)